【スバル レガシィの本質を探る!】その4 悪天候になればなるほど真価を発揮するシンメトリカルAWD…河口まなぶ

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【スバル レガシィの本質を探る!】その4 悪天候になればなるほど真価を発揮するシンメトリカルAWD…河口まなぶ
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久しぶりにスバル『レガシィ』B4の3.0R スペックBを試乗した日は、あいにくの土砂降りだった。

だがこの悪天候が逆に、レガシィのよさを痛感させるものだったといえる。雨の箱根はなんども走っているが、さすがに土砂降りとなると一抹の不安を覚えるのが普通だ。しかし今回はそうした不安を覚えることさえ少なかった。それはもちろんレガシィの天候を問わない優れた走りによるところが大きい。

サスペンションをしなやかに動かして路面をとらえ続けるシャシーの特性と、路面をとらえ続けるタイヤのすべてに駆動がかかっていることで、雨中でもじつに頼もしいフィーリングをレガシィは伝えてくれる。

同時にサウンドと回転の素晴らしさを持つフラット6は、過激ではない豊かな特性を持つゆえに雨中で6速MTを駆使しても不快な挙動を生み出さないゆとりや穏やかさを感じさせる。

結果その走りは、“雨中もまた楽し”と思わせるものになる。降りしきる雨の中を駆け抜けていくのは普通は憂鬱になるが、3.0R スペックBを走らせたこの日はそうした思いを抱くこともなかった。いやむしろ包まれるような乗り味とフラット6のフィールを堪能できて気持ちよかったとさえいえる。

こんな具合で改めて悪天候の中でレガシィを走らせていると、本当にこのクルマはダイナミクスを重視し、それを商品としての本質としていることを痛感する。

見栄えや快適性、商品としての装備充実ばかりを気にしているクルマが多いなかにあって、レガシィは堂々と真正面からクルマの本質である「走り」の部分で勝負し、そこに独自の味といえるだけのものを作り上げている。

ボクは普段から、走りから何も感じられないクルマに乗るなら公共交通機関を使ったほうがマシだと考えており、走りがいかなるものになっているかという部分にこそクルマの本質があると思っている。それだけにレガシィはまさに僕のポリシーにジャストミートする存在だったのだ。

《河口まなぶ》

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