ホンダ、アジア大洋州の二輪車事業を強化

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ホンダは、アジア大洋州地域の二輪車事業を強化すると発表した。2004年度に800万台だった同地域の二輪車の販売台数を2007年度には1200万台に増やす計画だ。

アジア大洋州地域は、同社の二輪車販売の約7割を占める重要市場で、販売体制の強化や新型車の投入で販売増を狙う。販売増の計画とともに同地域の各国での生産能力を拡充する。

同社の同地域の二輪車の生産能力は、2004年が年産800万台だが、2007年までに年産1400万台に増やす。

具体的には、インドネシアでは生産能力を年産100万台の第3工場を9月から稼働を開始、フィリピンでは2006年4月に生産能力年間50万台の新工場が稼働開始する予定だ。パキスタンでは2006年4月に生産能力年間50万台の新工場が稼働を開始するほか、インドは2006年中にヒーローホンダモーターズの第三工場が稼動する。

2006年までの同地域の二輪車の生産拠点の増強にかかる投資額は約300億円。

また、アジアの二輪車事業を強化するため、現地での開発体制を強化する。タイの二輪研究所であるホンダR&Dサウスイーストアジアは、域内のR&D拠点の連携を強化して、市場変化の激しいアセアン市場で迅速に顧客志向にあった商品の開発を進めていく。

商品ラインアップも拡充する。2006年初めタイを皮切りに、アセアン市場にアジア専用のコンパクト水冷エンジンとAT機構を採用した新型コミューターを投入する予定。

この基本プラットフォームをベースにした派生モデルも現地研究所が開発し、投入する予定だ。従来モデルより約13%の燃費向上を目指して開発中の超低フリクションエンジンを搭載した、ファミリータイプのモデルも投入する予定。

このほか、販売網も強化する。タイでは代替循環システムを確立するため、中古車ビジネスを強化し、二輪車の総合サポート体制を構築する。インドネシアでは、2007年までに販売店とサービス店を併せて4000店体制を構築し、需要の拡大に伴った販売・アフターサービスを強化していく。

《レスポンス編集部》

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