【東京モーターショー05】日産ピボは“バックしない”

自動車 ニューモデル モーターショー
【東京モーターショー05】日産ピボは“バックしない”
【東京モーターショー05】日産ピボは“バックしない” 全 6 枚 拡大写真

平べったい車体にタマゴ形のキャビンを乗せたファニーなデザインの日産『Pivo』(ピボ)は、同社のEV(電気自動車)、ITテクノロジーを駆使した3座のコンセプトカーだ。

「発想のおおもとは“バックしないですむクルマは作れないか”というものでした。キャビンは簡単に反転させることが可能で、運転があまり得意でないドライバーも、都会の狭い路地をスイスイと走り回れますし、駐車も簡単にできるという寸法です。電気自動車やITの最新技術を使えばこういうものができるという、提案型のコンセプトカーなんです」

Pivoを開発したHEV(ハイブリッドEV)開発部の門田英稔主管は、Pivoの狙いについてこう説明する。

キャビンをクルクル反転させることを可能にしたのは、「X by Wire」と名付けられた日産の遠隔操作技術だ。ステアリング、ブレーキ、出力制御などはすべてリモートコントロールで行われ、キャビンとプラットフォーム部分のあいだにはシャフトやパイピングといった機械的な結合部分はまったくない。自動運転化に欠かせないといわれるバイワイヤ技術を、目に見える形で先出ししている。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る