威力を確かめるため発砲か…大阪と和歌山の銃撃事件

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覚せい剤取締法違反容疑で逮捕し、その捜査過程で大阪と和歌山での改造エアガン銃撃事件にも関与していたことが判明した25歳の男について、大阪府警は9日、この男が強大な破壊力を求め、エアガンの違法な改造を繰り返していたことを明らかにした。

大阪府警・南署によると、この男は今年6月ごろに愛知県一宮市内のメーカーが製造するエアガンを購入。改造用の部品を組み合わせ、家庭用ビールサーバーに使う炭酸ガスで金属ベアリングを撃ち出すという、強力な破壊力を持つものを作り上げた。

当初は試射で看板などを破壊する程度だったが、7−8月ごろからは自らが運転するクルマの進路を塞ぐ速度が遅いクルマに対して銃撃を加えるようになった。大阪周辺では「アリストに乗った男から銃撃を受けた」というような通報も複数あったが、警察では関連性がある事件としては捜査していなかったようだ。

押収された銃のうち、和歌山の事件で使用された可能性の高いものは、市販(改造前)の10倍以上の初速があり、炭酸ガスと金属ベアリングの組み合わせでは、自動車用の強化ガラスを簡単に貫通する性能があった。至近距離から射撃した場合、殺傷力を発揮していたとも考えられるという。

警察では改造部品の入手経路を調べているが、男が部品を購入していた店の関係者は「うちで扱っている部品だけでは改造できない」と供述しており、インターネットで販売されている違法改造部品などが使用されている可能性もあるとして、調べを進める方針だ。

《石田真一》

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