トヨタ自動車は、『カローラ』『ヴィッツ』『RAV4』など16車種の灯火装置と制動装置に不具合があるとして、リコールを届け出た。対象は00年5月から02年8月までに生産した127万2214台。1件のリコールとしては過去最多の対象台数。
これらのクルマでは、前照灯スイッチ内部の接点の形状が不適切なため、接点の摩耗が早くなり、摩耗粉を伝って摺動グリースが接点に付着し絶縁物が生成されることがある。このため前照灯が時々点灯しなくなり、使用を続けると、接点の電気抵抗が増加して過熱し、樹脂部が溶損して消灯するおそれがある。
またパワーステアリング溶油圧パイプの固定方法が不適切なため、エンジン振動などにより位置がずれるものがある。このため油圧パイプの固定状態によってはブレーキパイプと接触し、使用を続けると、ブレーキパイプが損傷してブレーキ液が漏れ、制動力が低下するおそれがある。