GM、GMAC売却を示唆

自動車 ビジネス 企業動向

GMのリック・ワゴナー会長が、同社の金融部門であるGMACの売却を視野に入れていることを明らかにした。

今年第3四半期も160億ドルの赤字を計上、4期連続の赤字となったGMにとって、子会社を売却してキャッシュフローを得る事は必要な措置だが、自動車ローンなどを扱うGMAC社まで売却というのは少なからぬ驚きを与えている。

しかしGMの株式評価がジャンクボンド化する中、GM傘下のグループ企業では最も収益性の高いGMACの株価も下がりつつある。このためGMACが単独で市場から資金を調達するのが困難になっているという。せっかく収益の高い企業があるのに、グループ内にあることでジリ貧になるよりは、売却して現金化した方が良いという判断のようだ。

ただしワゴナー会長は売却の時期などに付いては明らかにしておらず、現在買収に興味を示している企業があるかについてもコメントしていない。売却後のGMACは完全に自主独立の企業となり、GMとは戦略的提携関係を維持することになる、というワゴナー会長。しかしGMカードなどを発行する企業だけに、売却の影響は大きそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
  2. BMWが機能向上、『2シリーズ』新色・『4シリーズ』照明強化・『5シリーズ』利便性アップ…今秋から欧州で
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. マツダ、新型電動SUV『EZ-60』を中国発売…約250万円から
  5. 三菱自動車、次世代技術搭載のコンセプトカー発表へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る