豊田自動織機の豊田鐵郎社長はプレスブリーフィング(20日)で、まず「うちの会社は何をやっているのかわからない会社とよく言われる」と語り、同社の事業について説明した。
豊田自動織機は言うまでもなくトヨタグループの源流の会社である。しかし、いまや繊維機械の割合は3.5%しかなく、自動車関連事業が約半分を占め、フォークリフトなどの産業車両も40%を占めている。
特にフォークリフトについては、年間販売台数が10万台を超え、国内シェア42.6%と圧倒的な強さを誇る。最近では燃料電池ハイブリッドシステムを搭載したフォークリフトを開発するなど環境問題に力を入れている。
「環境にやさしいハイブリッド車は、今後、設定車種や生産台数が加速度的に増加し、市場規模が拡大していく。トヨタ自動車も2010年にはハイブリッド車を年間100万台販売する計画で、その中で当社がいかに貢献していくかが重要」と豊田社長は強調した。