日産自動車が発表した2005年9月中間期の連結決算は、売上高が前年同期比12.1%増の4兆4910億円、営業利益が同2.0%増の4115億円で、増収増益になった。
期中の新車販売は、北米で『アルティマ』や『パスファインダー』などの販売が好調で、グローバル販売台数は同15%増の183万4000台となった。新車販売は好調だったものの、米国のインセンティブの上昇や、原材料の高騰で、第2四半期(7−9月)は営業減益で、中間期の営業利益も低い伸びにとどまった。売上高営業利益率は9.2%。
経常利益は1.4%減の3956億円、当期純利益は3.4%減の2307億円だった。これは主に固定資産の減損にかかる会計基準の適用と確定拠出年金制度導入に伴って第1四半期に特別損失を計上した影響だ。
通期の業績見通しについてカルロス・ゴーンCEOは「有利な為替レートが(インセンティブの上昇などの)リスクを補うため、通期は当初の予測を変更する必要はない」としている。