【マツダ ロードスター詳報】その1 自社製6MTはアンダーグラウンドでの開発がきっかけ

自動車 ニューモデル 新型車
【マツダ ロードスター詳報】その1 自社製6MTはアンダーグラウンドでの開発がきっかけ
【マツダ ロードスター詳報】その1 自社製6MTはアンダーグラウンドでの開発がきっかけ 全 4 枚 拡大写真

3代目となるマツダ『ロードスター』には、自社で新開発を行なった6速MTが搭載されている。だが、このミッションの開発は一筋縄にはいかなかったようだ。ロードスターの6速MTを開発したドライブトレイン開発部 中村信之さんは開発時の苦労を振り返った。

【画像全4枚】

「先代の6速MTは生産コストや台数の問題から、アイシンから供給されたものを搭載していました。でも、新しいロードスターを作るにあたり、どうしてもシフトフィーリングをよくしたいと思い、自社でのミッション開発を考えておりました。そこで、最初は数人のメンバーでアンダーグラウンドで開発を進め、ある程度の方向性が固まったところまで作り上げてから、生産化へのGOサインをもらいました」

「新開発された6速MTは、シフトの節度感にこだわって開発しています。6速MTには、5速MTには入っていないストッパーを設けるなど、シフトフィーリングは大幅に向上していると思います」と語った。

実際に新開発の6速MTを搭載したRSに乗ると、中村さんのいうことがすぐに理解できた。確かに熟成を重ねた5速MTのフィーリングもよいのだが、6速MTのほうが節度感が高いのだ。それはシフトを抜くときも入れるときも同じで、素直にスッとした感じでシフトレバーが導かれ、次のギヤに吸い込まれるように入る。入った後も、今までの6速MTは剛性感を上げるために、やや硬いフィーリングが残っていたが、新型はその硬さがなくなった。

発売直後のフィーリングで、ここまで仕上がっていればじゅうぶんだと思うが、中村さんは「このミッションは今後、ほかの車種にも展開していく予定です。この6速MTは、これからもっとよくしていきたいと思いますので期待してください」と、さらなる改良を約束してくれた。(つづく)

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
  4. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. ルノー『クリオ』新型、フランスで受注開始…約350万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る