マイナーチェンジを行ったスバルの軽自動車『R2』は、大きく変わったフロントマスクに目が行きがちだが、他にも改良点は多い。もっとも大きなところでは、リヤドアのサイドガラス面積の拡大だ。
マイナー前のガラスは、デザインを重視した一枚モノであったが、マイナーチェンジ後のモデルは、途中に仕切りのピラーが入れて、ガラスの面積を大幅に拡大している。
スバル商品企画本部の宮芳隆さんは「デザイン的にはマイナーチェンジ前の方がまとまりはあるのですが、斜め後方の視界が悪いという声もあり、リヤドア全体のデザインを変更しました。その他にもドアミラー鏡面の曲率を変更することで、ドアミラーの死角も減少させています」とコメント。
確かにマイナーチェンジ前と比べて、斜め後の視界は5度も拡大しているし、ドアミラーも外観デザインは変わっていないものの、見える範囲が7.6度も広がっている。これなら、車庫入れは随分と楽になる。
他にも助手席を前方に可倒することができるようになる、ユーティリティパッケージを選ぶと、サブトランクや助手席アンダートレイも装備されるようになった。
運転席周りは大きな変更点はないが、ダッシュボードのパネルはシルバー調からアイボリーに色調が変更され、シートは汚れにくい撥水シート表皮になっている。
一見、フロントマスク以外は変更点が目立たないが、ユーザーの声を取り入れたスバルらしいマジメな改良もたくさん行われているのだ。