矢野経済研究所は、自動車用のエンジン制御やエアバッグなどのアクティブセーフティで採用されている車載用マイコンの市場規模やメーカーシェア、自動車1台当たりの搭載台数について調査を実施した。
調査は車載用マイコンを生産している半導体メーカーを対象に、聞き取り調査した。
それによると2005年の車載用マイコンの世界市場規模は前年比13.2%増の4675億円となる見込みで、2001年から2005年までの平均成長率は14.1%と高い伸びとなっている。
自動車1台当たりに搭載されるマイコン数は増加傾向にあり、2005年は国産ミドルクラスが1台当たり平均37個で、ラグジュアリークラスで平均70個に達する。
また、車載用マイコンの高性能化が急速に進んでおり、エンジン制御向けから採用が始まった32bitマイコンが、様々な用途で採用が拡大している。ラグジュアリークラスにおける1台あたりの搭載数では、8bitマイコンの64.3%に次いで、32bitマイコンが21.4%近くを占める。