渋滞で本数間引きが常態化…関東バス

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国土交通省・関東運輸局は16日、東京都内で路線バスを運行する関東バスが、道路渋滞を理由として、届け出よりも本数を間引いた形での運行が常態化していたことを明らかにした。道路運送法違反に当たるとして、同日までに改善を指導している。

同局によると、間引き運行が常態化していたのは、関東バス・武蔵野営業所が運行を受け持ち、東京都武蔵野市内のJR吉祥寺駅北口を起点に発着する8路線。これらの路線は運行ルートに使用する道路が混雑するためにダイヤ通りに運行することができず、常に遅れが生じていた。

正規の時間に折り返し運行ができないなどのトラブルが生じたため、同社では営業所に予備の車両と運転手を配置。正規の折り返しに間に合わない場合には予備車を出し、本来のバスは別の折り返し便に充当するなどしていた。しかし、これにも限度があり、結果として1日あたり10本前後のバスは運行されることがなく、本数が間引かれた形となった。

事態が発覚したのは、同局に対して乗客から「バスが時間通りに運行されない」という苦情が入ったためで、調査の結果として間引きが発覚している。これについて関東バスは同局に対し、「渋滞による遅延を見込んだダイヤ設定を行ったつもりだが、予想を上回る渋滞が発生していた」と説明。予備車充当の経緯も説明した。

同局はこうした運行形態が道路運送法に違反すると指摘。「安易な増発ではなく、運行計画自体を道路状況などを加味し、実態に合ったダイヤに改めるべきだ」と指導を行った。

《石田真一》

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