気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2005年12月21日付
●三菱ふそう子会社、車の全長不正改造、外装部品装着、3年間で1710台(読売・39面)
●来春闘、自動車総連も上積み要求へ(朝日・9面)
●ダイハツ、軽乗用車リコール(朝日・37面)
●トヨタ生産世界一、06年計画、10%増、906万台GM超え確実(毎日・1面)
●ホンダ、北米、中国で販売拡大、来年目標、国内は微増(日経・8面)
●タクシーは全面禁煙を 東京地裁判決で「意見」(毎日・26面)
●「リストラ完了」反転攻勢、クライスラーCEO会見、来年、新型車10モデル(日経・11面)
●燃料電池車、現代自、2010年に商用化(日経・11面)
●トヨタ、社会貢献推進部来月新設(日経・15面)
●二輪車向けカーナビ、ヤマハ発も販売(日経15面)
ひとくちコメント
きのうはトヨタ自動車とホンダがそろって社長年末会見を行った。が、トヨタは名古屋市内のホテル、ホンダは東京・青山の本社という“遠距離同時開催”のため、文字通り東奔西走する担当記者もいたようで、各紙の記事の取り扱い方もいろいろ。
「トヨタがGMを超え世界一へ」「ホンダが燃料電池に参入」など一部のマスコミに事前に漏れたこともあって両社とも会見の中身は新鮮さに欠けていたが、それでも、きょうの毎日が「トヨタ生産世界一確実」というタイトルで1面トップに掲載。経済面でも「貿易摩擦回避が急務」と渡辺捷昭社長のコメントを中心に取り上げている。会見に出席できなかった在京の記者にはありがたい記事である。
日経も渡辺社長とホンダの福井威夫社長の会見中の顔写真を上下に並べて「来年の世界生産台数」を詳報しているが、朝日の紙面にはトヨタは報じられてもホンダの記事は見当たらなかった。