「ホンダは、プレミアムでもスポーティ。そんなメーカーだと思うんです。イメージとしては、メルセデスベンツよりジャガーとかBMW」というのは、ホンダアクセスのデザインブロック研究員、金子恭大さん。
「でも、それをただマネしただけでは『気は確かか?』の世界になってしまうので、アクセス流にクルマをモデファイしていきますよ」
ホンダアクセスは、ホンダ車の純正用品を開発・発売するホンダの関連会社。最近では、モデューロ(Modulo)というブランドでもおなじみで、2006年の東京オートサロンでは、「Modulo Concept」というキャッチを持つ、3台のコンセプトカーを展示することになっている。
「今回のショーは、今後のカスタマイズの方向性を予測した3つのコンセプトの具体化です。展示するのは、『シビックハイブリッド』がベースの“ハイテクスポーツ”、“高級ワゴン”をテーマにした『エアウェイブ』、そして『ステップワゴン』の“電子武装移動空間”」
「シビックとエアウェイブは今までのクルマの価値観の延長線上にあります、しかしステップワゴンに関してはこれから免許を取る新世代の若い人に向けた、まったく新しいコンセプトです。それでも、スポーティな雰囲気は忘れていません」と金子さん。
また、コンセプトの具体化とともに、この先ホンダアクセスからリリースされる新しいアイデアや技術のアクセサリー類が“先出し”で組み込まれていることも大きな見どころ。
「僕たちホンダアクセスのコンセプトカーは、演出であると同時に今後の技術やアイデアのプレゼンテーションでもあるんです」
たとえばコンセプトカーのライト類。ドアミラーのかわりにカメラを設置したり、携帯電話やICオーディオなど外部機器とのスマートな接続、シビックやエアウェイブのライト類に関してはヘッドライトも含めて完全にLEDと「技術のチラ見せ」をしている。