【インターネプコン06】メーカーの裏方を支える NI 社の実力

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【インターネプコン06】メーカーの裏方を支える NI 社の実力
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日本ナショナルインスツルメンツ(NI)という会社を知っているだろうか。同社は米国テキサス州オースティンに本社を置くナショナルインスツルメンツの日本法人で、技術者の間では有名な会社である。特に自動車メーカーにとっては欠かせないソリューションを提供している。「インターネプコンワールドジャパン2006」でも出展し、多くの来場者を集めていた。

同社の主力となっているソリューションは「Virtual Instrumentation」と呼ばれるもので、「LabVIEW」に代表される計測環境を迅速に開発できるテスト開発ソフトウェアと、さまざまな信号を収録・生成するためのモジュール式計測・制御ハードウェア、そしてそれらのモジュールを高い確度で同期させるための「PXI」プラットフォームという3つの要素から構成されている。しかも、それらはユーザーがニーズに合わせて仕様を自由にカスタマイズできるのだ。

「LabVIEWを利用すると、効率よく計測を行うのに不可欠な信号収録の自動化、解析、表示や記録といった機能をグラフィカル言語でプログラムできるため、テスト環境にかかる時間を大幅に短縮できるんです。そして、計測・制御ハードウェアがモジュール式なので、必要な種類のインターフェースを必要な数だけ自在に組み合わせられるため、最大限のコストパフォーマンスを得ることができます」と日本ナショナルインスツルメンツの関係者。

たとえば、そのソリューションを導入した本田技術研究所(ホンダ)では、統合型ロードシミュレータをそれまでに比べて10分の1未満のコストで実現できたとのことだ。

「一般の人にはあまり知名度がないんですが、現在、自動車業界では幅広く使ってもらっているんです。特に日本ではここ数年急成長して、ずいぶんと忙しくなりました」(同)とのことで、今後も日本の自動車メーカーには引き続き力を入れていき、厳しい要求に応えていくという。

07年には1台のクルマに100個もの制御用コンピュータが搭載されると言われており、そのテストを迅速かつ効率的に行うために同社のソリューションがますます注目を浴びるのは間違いない。

インターネプコンワールドジャパン2006は20日まで、東京ビッグサイトにて。主催:リードエグジビションジャパン。

《山田清志》

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