【トヨタ カムリ 新型発表】ロングドライブ主体、年間走行距離も多い方へ

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【トヨタ カムリ 新型発表】ロングドライブ主体、年間走行距離も多い方へ
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トヨタが1月30日に発売した新型『カムリ』。メインマーケットのアメリカ市場では月販3万台を超える人気モデル。90年代以降はアメリカ向けにはワイドボディモデルが投入されてきた。

それらは『セプター』、『カムリグラシア』という名で日本でも販売されていたが、日本でセダンの販売が縮小したことから、99年に5ナンバーサイズの日本モデルを廃止し、それまでの『カムリグラシア』をカムリに車名変更。以後、2001年の先代、そしてこのたび登場した新型モデルと、3代続けて米国カムリの右ハンドルバージョンが日本で販売されるに至った。

このような歴史を持つカムリだけに、新型の性格もアメリカンテイストだ。欧州のようにスピードレンジが高くないため、サスペンションは簡便な4輪ストラットを用い、限界性能より当たりの柔らかな乗り心地を重視したセッティングがなされている。

ボディサイズは全幅1820mmと大きく、室内は日本で販売されているミディアムクラスセダンのなかでも屈指の広さ。安全性についてはボディシェルを新設計し、世界最高水準を目指している。

価格レンジは同じトヨタのミディアムクラスFRセダン『マークX』に近いものがあるが、マークXが走行性能やデザインといった部分で華やかさを追求しているのに対し、カムリはワールドカーとして、室内空間、安全性、耐久性などのファクターに重点を置いた、質実剛健な作りを目指している。

ロングドライブが主体で、年間走行距離も多いというユーザーにとっては、新型カムリはきわめて価値あるモデルである。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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