警官を拉致し、殺害をけしかけた元暴力団員に実刑判決

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職務質問していた警官を拉致し、クルマの中に監禁して暴行を加えたとして、公務執行妨害、傷害などの罪に問われた元暴力団員の34歳男に対する判決公判が13日、大阪地裁堺支部で行われた。裁判所は被告に対して懲役と罰金の実刑を命じている。

問題の事件は2005年9月28日に発生している。大阪府岸和田市春木若松町付近で偽造ナンバーを装着した不審車両を大阪府警・岸和田署の27歳男性巡査が発見。運転していた男に対しての職務質問を車外で行っていたところ、後から別のクルマで駆けつけた男がこの男を連れ去ろうとした。警官はこれを引き留めようとしたが一緒に後部座席に押し込まれた。

2人は車内でもみ合いとなり、警官は殴る蹴るの暴行を受けたが、運転していた男が後部座席の男に向かって「殺してしまえ」などと叫び、クルマを路肩に止めて警官を羽交い絞めにした。後部座席の男はアイスピックを取り出して刺そうとしたため、警官は拳銃を発砲。弾丸は男に命中して死亡。運転していた男は一時逃走したが、その後逮捕されている。

13日に行われた判決公判で、大阪地裁堺支部の細井正弘裁判長は「事件は自動車盗難の発覚を恐れたために起こされた」と認めた。その上で裁判長は「動機は悪質で、犯行は極めて危険かつ反社会的」として、男に対して懲役2年10カ月、罰金10万円の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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