日本板硝子、英ピルキントン買収---自動車ガラス分野で攻勢へ

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日本板硝子は27日、板ガラス世界3位の英ピルキントンの全株式を取得し、完全子会社化することで合意したと発表した。買収総額は約18億ポンド(約3585億円)となる見通しで、買収手続きは6月下旬をメドに完了する予定。

ピルキントンは、ヨーロッパや北米、南米、中国など24カ国でグローバルに展開している世界最大手の一角を占めるガラスメーカー。その世界シェアは約10%で、売り上げの大半が自動車と建設向けの板ガラスだ。今回の買収が実現すると、世界シェアは約14%となり、トップの旭硝子に匹敵する規模になる。

日本板硝子はこれまでグローバル化が遅れていた面が強く、今回の買収でピルキントンが世界展開する拠点を通じ、自動車メーカーなどへの供給拡大を図ろうわけだ。

同社では、グローバルカーに代表されるような世界同時に高機能・高品質ガラスの供給が今後ますます求められるので、両社の開発拠点、製造拠点を最大限に活用することで、それに対応し、グローバルに顧客へのサービス向上を図っていくとしている。

また、原料価格も高騰していることから規模を大きくすることによって、自動車メーカーなどの顧客に対して価格交渉力を強めようという狙いもある。

《山田清志》

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