大矢アキオ『喰いすぎ注意』…エンツォもフェルッチョも酔った

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大矢アキオ『喰いすぎ注意』…エンツォもフェルッチョも酔った
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 町起こし、やってます

イタリア人クルマ好きの間で、ここ数年徐々に有名になりつつあるイベントに、『モデナ・テッラ・ディ・モトーリ』(Terra di motori)がある。

モデナとは、マセラーティや、戦後FJ界で暴れまくったスタングェリーニを生み出したあの地だ。エンツォ・フェラーリの生誕地もここだ。また、『パンテーラ』で一世を風靡したデ・トマーゾゆかりの地でもある(ただし、残念ながら同社は2004年に会社を清算。製造権はドイツの少量生産メーカー、ビースマンに渡っている)。

Terra di motoriとは、「エンジンの大地」という意味である。今年も3月19日から5月21日まで、週末を中心にコンクール・デレガンスや、ヒストリックカー走行会などが催される。ただしイベント日に当たらなくても、目抜き通りには、町にサーキットがあった時代の写真が掲げられたりと、クルマ一色になる。いわばクルマに引っ掛けた町起こしなのだ。参考までに、モデナの人口は18万人。北部エミリア・ロマーニャ州にある。

筆者紹介:大矢アキオ Akio Lorenzo OYA --- 国立音楽大学卒。自動車誌『SUPER CG』(二玄社)記者を経て、96年からシエナ在住。イタリアに対するユニークな視点と親しみやすい筆致に、老若男女犬猫問わず多くのファンがいる。NHK『ラジオ深夜便』における軽妙な語り口も好評。主な著書に『イタリア式クルマ生活術』、『幸せのイタリア料理!』、『カンティーナを巡る冒険旅行』、訳書に『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(いずれも光人社)。

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《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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