大阪府警は5日、大阪府大阪市西区内の阪神高速池田線の高架橋から男性が転落して死亡した事故について、死亡した男性はクルマから離れたところまで歩き、飛び降りた可能性があることを明らかにした。
大阪府警・西署によると、事故が起きたのは4日の午前6時20分ごろ。大阪市西区土佐堀1丁目付近の府道を歩いていた通行人から「真上の高速道路から人が落ちてきた」との通報が寄せられた。同署員が現場に急行し、路上に倒れている若い男性の姿を確認。男性は病院に運ばれたが、頭部強打などが原因で死亡した。
その後の調べで、男性は高架橋から飛び降りた後、真下を通る府道に設置されていた信号機に衝突していたことがわかった。また、この信号機は男性が運転し、側壁への接触事故を起こして立ち往生したクルマからは約17m離れていることも判明している。
クルマには乗っていた人が車外放出されるような大きい損傷は無く、府道に面した路肩の側壁は高さが約1.3mあり、通常のクルマであれば落ちることのない高さが確保されていた。
また、目撃者は「何かがぶつかる大きな音が響いて、その20-30秒後に上から人が落ちてきた」と証言している。また、乗っていたクルマは男性の親類名義であり、普段はあまりクルマを運転しなかったとみられていることから、警察では男性が自殺を図った可能性が高いという見方を示している。