ヤマハ発動機が発表した2006年第1四半期(1-3月期)の連結決算は、売上高が前年同期比21.5%増の3989億円、営業利益が同14.1%増の370億円、経常利益が同15.3%増の374億円、当期純利益が同22.2%増の281億円となった。2004年3月期の四半期決算発表以降、四半期決算では過去最高の売上高、利益となった。
事業セグメント別の売上高は、二輪車事業がインドネシア・タイ・ベトナムなどの東南アジア地域での販売が好調に推移し、2405億円、同31.4%増、マリン事業が米国での船外機・ウォータービークルの売上が増加し、694億円、同9.6%増、特機事業が北米でのサイド・バイ・サイド・ビークルの販売が好調で518億円、同14.4%増、その他事業が前年同期並みの372億円だった。二輪車・マリン・特機・その他事業の全てのセグメントで売上が伸長した。
事業セグメント別の営業利益は、二輪車事業が162億円、同4.4%増、マリン事業が97億円、同37.1%増、特機事業が59億円、同29.9%増、その他事業が52億円、同1.6%減だった。また、営業利益の変化要因は、販売管理費の増加で128億円のマイナス、原材料高騰の影響や商品構成変化などで73億円のマイナス効果があったものの、売上増による収益の増加で112億円、原価低減で22億円、、為替差益で113億円の増益効果があり、四半期では過去最高の利益となった。
通期業績見通しに変更は無いとしている。