【総括】道路公団改革…9342km建設へ

自動車 社会 社会
【総括】道路公団改革…9342km建設へ
【総括】道路公団改革…9342km建設へ 全 5 枚 拡大写真

【画像全5枚】

 事業費、マイナス20兆円

また、整備計画の見直しにあたっては建設コストの削減も図られる。民営化の枠組みが決まった03年度時点での未開通区間の事業費は20兆円と見込まれていたが、これをほぼ半減する。

この20兆円のうち、インターチェンジのコンパクト化や車線減などで4兆円のコスト削減を実施。残り16兆円のうち、新直轄方式による事業費には全体で3兆円を配分する。これに対して有料道路事業では、設計速度の変更などによる道路規格やETC普及に伴う本線料金所拡張の見直しなどで、さらに2兆5000億円のコストを削減する。06年度からの1153kmの事業費は、05年度までの執行額3兆円を差し引いた7兆5000億円となっている。

高速道路会社が自ら資金を調達しながら建設を進めていく中で、債務返済の原資は高速道路各社が有料道路経営で得た料金収入などとなる。旧公団が残した40兆の債務は45年以内に完済した上で、その後は高速道路を無料化することが決まっている。ただ、新規路線の採算性が予測通りに推移しなかったり、金利の上昇などで、旧公団から引き継いだ負担が増える可能性は否定できない。

今回建設が決まった路線は、20年度までに全線が開通する予定となっている。ただ、整備計画については5年ごとに見直すこととしている。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. トヨタ『ハイラックス』新型、まずはディーゼルの5グレードを豪州発売…約355万円から
  3. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
  4. トヨタ『RAV4』新型、ジェイテクトの協調操舵技術「Pairdriver」初搭載
  5. 「5速MTを残すのは漢」新型スズキ『ワゴンR』に反響続々! デザイン統一にも「思い切ったな」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る