【D視点】レクサス LS --- 周りの空気を支配する品格

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】レクサス LS --- 周りの空気を支配する品格
【D視点】レクサス LS --- 周りの空気を支配する品格 全 15 枚 拡大写真
2
  骨を感じる造形

つぎに具体的に造型の特徴に触れてみよう。LSは、すでに発売されている『IS』のイメージを踏襲したスタイリングで、ISと比べ姿勢が水平基調になり、細部の造型処理に滑らかさも加わり一段と入念な仕上げが施されている。結果、誰が見てもISを凌駕する品格と質の高さを感じさせ、若々しさは一歩後退した変わりに、安定した落ち着きが加わっている。

こうした理詰めの統一感のある差別化もトヨタの得意とするところで、レクサスブランド構築の上でも好ましい。

【画像全15枚】

LSの造型で最も賞賛すべきは、なんと言ってもその美しい骨格にある。『セルシオ』を引き継いだ黄金分割比的なバランスが素晴らしく、特にAピラーの3次元的な形状、Cピラーのボリューム、ベルトラインの傾斜は完璧だ。

面造型では極めて特徴的な処理が際立つ。ヘッドランプから始まる骨太なフェンダー稜線は、躍動感の表現に必要にして充分なウエッジ角をキープしたまま、ベルトライン下のハイライト面を形成しながらリアデッキに突き抜ける。

この部分の繊細な造型は、これまでの包み込むような充実感の表現ではなく、稜線の内側にある骨が、丈夫な皮膜を押し出して面を作ったようなイメージになっている。ピークラインの両側にネガティブ面をうっすらと通す造型手法なのであるが、これまでに無かった力強さと精妙なクォリティの高さが感じられ素晴らしい。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 4
  6. 続きを読む

《荒川健》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
  2. トヨタ『ハイラックス』新型、まずはディーゼルの5グレードを豪州発売…約355万円から
  3. ポルシェ『カイエン』新型、新世代のデジタルコックピットとAI音声操作を搭載
  4. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  5. 「初代エンブレム エモい」ホンダ『ステップワゴン』が30周年! 特別仕様車にSNSで感動の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る