【D視点】レクサス LS --- 周りの空気を支配する品格

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】レクサス LS --- 周りの空気を支配する品格
【D視点】レクサス LS --- 周りの空気を支配する品格 全 15 枚 拡大写真
3
  書の美意識をシンボル化

LSのエクステリア、インテリアにわたってアクセントとして重要な役目を果たしているのが、「書」を取り入れたディテールのデザイン処理である。

おそらく和の、精神性の高い美意識をシンボル化しているのではないかと思われるが、テールランプの下端のライン取りや、ドア下のモール、よく見るとヘッドランプの外形ラインも書の勢いと類似性のあるアクセントのある美しいラインで構成されている。最も成功しているのがドアトリム・アッパーのウッドトリムで、デザイン的にも個性的で、こうした奥の深い装飾性はプレミアムカーの重要なセールスポイントになるのだ。

ドア・アウターハンドルの感触も高級車であればあるほど、乗り込む際の儀式として重要で、LSの重厚な操作感は非の打ち所が無かった。

こうした隅々まで行き届いた妥協の無い造り込みが、プレミアムブランドとして認知される第一歩であり、今回のLSは私の見た限り、余裕を持ってその「厳しい審査」をクリアしている。そして、現在プレミアムブランドに君臨している最古参メーカーにとっては、かなり強烈なプレッシャーになったことは間違いない。

ひとつだけ気になった点がある。それはリアシートのヒップポイントが低いということである。リアドアのオープニングが後ろにいくほど下がってくるのは、エクステリアデザインで譲れないラインであることは判るが、LSの車格を考えるとVIPをお乗せすることも多いわけで、低くしゃがませた上に頭をクリアするために最大限のお辞儀を強いることとなるのは好ましくない。やはり、セルシオなみの乗降性をキープすべきだったように思う。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 4
  6. 続きを読む

《荒川健》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る