三菱商事は9日、05年度決算説明会を行い、小島順彦社長は三菱自動車の再建について「計画通りに進んでいるが、安心は絶対にしない」と強調した。
三菱自動車の05年度決算は営業段階で黒字に転換し、小島社長も「1年前倒しで営業黒字になったことは大変高く評価している」と満足の様子。
しかし、三菱商事にとって、三菱自動車関連のリスク金額は06年3月末で約4200億円もあり、「株主として本当に神経を使っている」(小島社長)という。そのため、毎月開かれるモニタリング委員会を注意深く見ているとのことだが、小島社長が安心できる日が来るのはまだまだ先のようだ。