ダイハツから発売された、トヨタ『bB』の姉妹車となる『COO』(クー)。今まではトヨタの専売であったbBをダイハツで販売する理由はどこにあるのか。ダイハツ工業製品企画部 堀信幸さんに話を聞いた。
「今までダイハツには『パイザー』や『YRV』といった、少し背の高いコンパクトカーがラインナップされていたのですが、それらの生産が終わり、今では小型車はブーンだけになっていました。そのため、COOはそれらの後継車種といった意味合いもあります」
「初代のbBはトヨタで作られたモデルでしたが、2代目はトヨタとダイハツの共同開発車でしたので、開発当初からダイハツでの販売も予定されていました。生産もbBとCOOの両方をダイハツの工場で行っています。COOの発売時期が5カ月ほど遅れているのは、生産工程の問題もありますが、登場時のインパクトをより強くする狙いもありました」
「bBとCOOは同じエンジンやボディを使っていますが、エクステリアやシートアレンジを変え、違うコンセプトに仕上げています。今後は『ノア』と『ヴォクシー』のように、違うキャラクターとして、2台ともに成長してほしいと思います」という。
ダイハツでは今までオリジナルのハイト系コンパクトカーを開発してきたが、今後はトヨタと共通ボディで、違うコンセプトのクルマを作る方が、開発コストや生産効率などの面で有利に働くのだろう。