【新聞ウォッチ】トヨタがまた大量リコール、渡辺社長も頭痛のタネ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2006年5月31日付

●戦略を聞く:「中国」「環境」で提携生かす 日産ディーゼル・ボルボ(読売・11面)

●日本法人25周年、記念のBMW(読売・11面)

●駐車違反取り締まり民間74法人 警察OB36法人に、本社調査 新規採用14法人(朝日・1面)

●相次ぐトヨタ車リコール 部品共通化で急増、コスト削減策裏目、「命綱」品質、信頼に波及も(毎日・9面)

●三菱、新車3種投入、国内30万台目指す(毎日・8面)

●シリンダーの加工時間半減、富士重が新技術(東京・8面)

●現代自もハイブリッド車、中国生産、環境対応の需要にらむ、価格抑え「プリウス」追う(日経・9面)

●自動車生産台数4月は3.9%増(日経・11面)

ひとくちコメント

02年9月から05年11月までに製造した『カローラ』をはじめ『ウィッシュ』、『プリウス』など計9車種56万5756台について、トヨタ自動車が国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。事故は起きていないが、ハンドル操作ができないトラブルが起きているという。きょうの産経を除く各紙が報じている。

リコール記事は通常、社会面の片隅に掲載するケースが多いが、毎日は「トヨタ自動車の大量リコールが相次いでいる」と、経済面に大きく取り上げている。それによると、今年の累計はすでに80万5000台となり、過去最悪の189万台を記録した04年のペースを上回るという。「生産コストを引き下げるため進めてきた複数車種の部品共通化が裏目に出た側面もある」と分析、「一朝一夕に歯止めをかけることは難しい」と指摘している。

部品共通化は渡辺捷昭社長が専務・副社長時代に推進役となって取り組んできたプロジェクト。それだけに、品質、信頼性を揺るがしかねない大量リコールは頭痛のタネでもある。

《福田俊之》

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