SUVの横転テスト、2006年の結果は良好

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SUVの横転テスト、2006年の結果は良好
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NHTSA(米国道路交通安全局)が行った2006年モデルのSUV、ピックアップに対する横転テストの結果が公表された。

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それによると単独の事故による横転の可能性は以前と比べて格段に向上している。NHTSAではこの結果について「各メーカーがスタビリティ・コントロールの導入を増やしている結果で、成果が大きいことから将来はこのシステムを義務づける可能性もある」としている。

横転事故は全事故のうち3%程度で発生するに過ぎないが、事故による死亡原因の3位を占めており、2004年には横転による交通事故死者は全米で1万0411人となっている。

しかしNHTSAが行う横転テストは、クルマの重心を数学的に割り出し、車高と合わせて示す予測値であり、実際の事故の現場でどれだけの正確な予測になるのか、といった疑問も以前から寄せられている。

NHTSAのレートでは、横転の可能性が10%以下のものが5つ星、10−20%が4つ星、20−30%が3つ星となる。今回テストされた93のモデルのうち、4つ星評価となったのは39モデル、残りは3つ星という結果だった。またピックアップトラックは59モデルのうち43モデルが4つ星となっている。

今回のテストで最高の結果となったのは、SUVではクライスラー『パシフィカ』(横転の可能性13%)、フォード『フリースタイル』(13%)、シボレー『HHR』(14%)。ワーストは日産『エクステラ』(25%)、シボレー『アバランチ』(25%)。

またピックアップではベストがホンダ『リッジライン』(14%)、トヨタ『タコマ』(14%)、シボレー『シルバラード』(15%)。ワーストがフォード『レンジャー』(30%)、マツダ『Bシリーズ』(30%)だった。

ベストにランクされた3つのSUVモデルを果たして「SUV」と呼ぶのか、など、『コンシューマー・レポート』誌は「NHTSAのテスト結果は無視するべき」とのコメントを出している。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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