パトカーから逃走中の死亡事故で懲役10年判決

自動車 社会 社会
2005年9月、京都府京都市右京区内で信号無視を行ったとしてパトカーに追跡されている際にバイクとの衝突事故を起こし、運転者を死亡させたとして危険運転致死や窃盗などの罪に問われた36歳の男に対する判決公判が行われた。裁判所は懲役10年の実刑を命じている。

問題の事件は2005年9月20日未明に発生している。京都市南区吉祥院仁木ノ森町付近の国道171号をパトロールしていた京都府警・自動車警ら隊のパトカーが信号無視を行って交差点を通過する乗用車を発見。停止命令を無視したために追跡を開始した。このクルマは約5分間に渡って逃げ続け、同区西京極橋詰町付近の府道交差点にも信号無視で進入した結果、41歳の男性が運転するバイクと出会い頭に衝突した。男性は頭などを強打して死亡している。

道路交通法違反容疑で逮捕された36歳の男は、調べに対して「無免許運転の発覚を恐れた」と供述。衝突時の速度は80km/h以上と推定されたことから、検察では業務上過失致死ではなく、危険運転致死で起訴。さらに調べを進めた結果、2005年1月に店舗侵入事件を起こし、現金約45万円を盗んでいたことも発覚したことから窃盗罪もつけている。

5月29日に開かれた判決公判で、京都地裁の氷室真裁判長は「被告は罪を免れたいがために危険な運転を継続した」と、高速度での逃走を認定した。その上で「被告の自己中心的で身勝手な行動が一瞬にして被害者の命を奪った。その結果はあまりにも重大である」として、懲役10年の実刑を命じた。

《石田真一》

編集部ピックアップ