4日午前、福岡県飯塚市内にあるJR筑豊線の踏切で、アームを伸ばしたまま進行したクレーン車が架線に接触。運転していた64歳の男性が慌ててアームを下げようとしたところ、約2万ボルトの電流が流れて感電する事故が起きた。男性は全身やけどの重傷を負っている。
福岡県警・飯塚署によると、事故が起きたのは4日の午前10時20分ごろ。飯塚市天道付近にあるJR筑豊線・天道〜桂川駅間の踏切に、64歳の男性が運転するクレーン車がアームを上げたまま進入。高さ約4.5mに張られた架線と接触した。
男性はクルマから下り、アームを操作しようと制御盤に向かったが、金属部には架線から伝わった電流(交流2万ボルト)が流れており、男性は瞬時に感電。近くの病院に収容されたが、全身やけどの重傷を負った。
また、この際の異常電流で筑豊線は直方−桂川駅間で送電が約4時間に渡ってストップ。列車の運行ダイヤに大きな乱れが生じた。警察では男性の回復を待ち、事情を聞く方針だ。