【D視点】台所のフェラーリ? …612スカリエッティ

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】台所のフェラーリ? …612スカリエッティ
【D視点】台所のフェラーリ? …612スカリエッティ 全 12 枚 拡大写真
1
 サムライブルーのフェラーリ

フェラーリの日本総代理店コーンズがフェラーリ車輸入30周年を記念してフェラーリ『612スカリエッティ・アニバーサリー』を発売した。販売は限定20台。デリバリーは2006年11月を予定している。

フェラーリ612スカリエッティは2年前から販売されているモデルだが、12気筒モデルでは始めてオールアルミスペースフレームを採用し、エンジンをフロントアクスルの後方に配したフロントミッドレイアウトの4シーター最高級モデル。

アニバーサリーカーの目玉は、このモデル専用の記念カラー「ブルーコーンズ」であろう。サッカー・ワールドカップドイツ大会2006に参加している日本代表のユニフォームカラー「サムライブルー」とは偶然の一致か。

メッシュのフロント・グリル、スクーデリア・フェラーリ・エンブレム、モンテゼロモ会長のサインプレート、30周年エンブレムなど、特別色を含めてエクステリア、インテリアで14項目の特別装備が用意されている。一般の人は、基準車との違いを「間違い探しクイズ」のように楽しむことが出来そうだ。

しかし、フェラーリユーザーには特別の意味があるようで、アニバーサリーカーなど台数の少ないモデルにはプレミアムを期待した投機的な購入者の噂も聞く。

フェラーリユーザーのこだわりには脱帽だが、それ以上に、フェラーリが日本の僅か20人のユーザーのためにこれほどの手間をかけることに驚かされる。日本の力を改めて知らされた出来事と言える。

D視点:デザインの視点
筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)---東京造形大学教授、デザインジャーナリスト。元日産のデザイナーで、社会現象となった『Be-1』をプロデュースした。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る