日産は、現行の『タイタン』ピックアップをアップグレードさせたヘビーデューティトラックを作ることを明らかにした。
タイタンは現在フルサイズピックアップのカテゴリーに分類されるが、カテゴリー中でも最もパワフルなエンジンを提供しているにもかかわらず、目標とする販売台数を達成できていない。より利益が大きいヘビーデューティのカテゴリーをラインアップすることで、ビッグ3の最後の砦、ドル箱に挑戦する形となる。
ヘビーデューティの分野は、トヨタも『タンドラ』をアップグレードすることで狙いを定めており、今後販売合戦がシビアになることも予想されている。
ただし日産タイタン・ヘビーデューティがデビューするのは2010年頃と見られており、北米日産本社のナッシュビルへの移動が済んで落ち着き、ミシガン州で生産されている『クエスト』ミニバンの生産を打ち切ってタイタン生産に乗り換えるタイミング、と予想されている。
このところコンパクトピックアップ、フルサイズピックアップのカテゴリーで日本のメーカーにシェアを奪われているビッグ3にとって、ヘビーデューティに日本のメーカーが相次いで乗り込んで来るのは脅威といっても良い。ピックアップはアメリカでクルマの販売の50%強を占める人気の分野だけに、今後の摩擦も激しくなりそうだ。