【三菱ふそう キャンターハイブリッド 発表】コストと環境性能をバランス

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【三菱ふそう キャンターハイブリッド 発表】コストと環境性能をバランス
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三菱ふそうトラック・バスは5日、3トン積み小型トラックの『キャンター』にハイブリッドユニットを搭載した『キャンター エコ ハイブリッド』を発表・発売した。小型トラックとしては国内初の新長期排出ガス規制(平成17年排出ガス規制)に適合させたのが特長。

着実に広がりつつあるハイブリッド車だが、それは何も乗用車だけの話ではなく、商用車においても日野『デュトロ』やいすゞ『エルフ』などにも車種設定されている。ただし、商用車と乗用車では使用環境など大きく異なり、単純に乗用車向けの技術を転用すればいいというわけではないのが実際のところだ。ミキサー車などの動力を取り出すPTO(パワー・テイク・オフ)を取り付ける必要性の有無といった、市場からの技術的なニーズなどに加え、一番大きいのは「コストが一番優先されることでしょう」(HEVシステム部 近藤勉さん)。

運送料のダンピングや軽油の高騰など、運送業界を切迫する状況は深刻なだけに、環境性能に一辺倒するだけでなく、購入コストやランニングコストをも重視されるのは自ずから理解できよう。「ハイブリッド車を購入することで、いくらコストが削減できるのか」と明確に突きつけられるだけに、開発する側として、その部分に苦労を重ねている。

また使用環境なども商用車特有だ。そのときの目的に合わせて高速道路や市街地などをランダムに走る乗用車に対して、日々業務で使用される商用車は使用状況が決まっていることがほとんど。大型トラックの場合は何時間にもわたって一定速度で高速道路を走り続けるだけに、ハイブリッドを導入しても効果は薄いように思える。

逆にハイブリッドのメリットを生かすには、市街地での配送に使われ、ストップ&ゴーを繰り返す小型トラックが適しているといっていい。そこで商用車メーカー各社は前述のとおり、2〜3トンクラスにおいて続々とハイブリッド車をラインアップしてきているのだ。

《近藤暁史》

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