日野自動車は、2005年度の環境への取り組みと社会分野での取り組みをまとめた「環境・社会報告書2006」を発行した。
今年度の報告書では、「物流や輸送の重要な手段であるトラック・バスの提供を通じて社会のお役に立つ」という日野の社会的責任を果たすため、「環境・エネルギー・安全のフロントランナー」としてどのように取り組んでいるかを紹介した。特に安全については、「予防安全」「衝突安全」の観点で将来技術への取り組みも含めた特集ページを設けて紹介した。
2005年度からは、社会への取り組みの紹介も充実させ、名称を「環境・社会報告書」に変更したほか、親しみやすいデザインや読みやすいレイアウトも昨年から継続して採用している。
主な報告内容では、「ZOOM UP」と題した特集ページで、顧客と社会の「安全と安心」に向けた取り組みとして最新の安全技術について紹介したほか、顧客への「お役立ち活動」の一環として開設した「お客様テクニカルセンター」についても紹介した。
環境分野での活動報告では、排出ガスの低減、燃費性能の向上、ハイブリッド車、クリーンエネルギー車の開発など環境技術と製品を紹介した。生産における、売上高あたりCO2排出量、製品1台あたりの水使用量、廃棄物発生量とその内訳、化学物質管理活動も掲載した。
社会分野での活動では、アフターサービスプログラムや、顧客からの問い合わせ、意見への対応について紹介した。社会の中で信頼される企業を目指した風土づくりにおいて、「コンプライアンス活動」や「働きやすい職場づくり」なども紹介している。
データ集では、環境保全推進体制、環境マネジメントシステムや環境会計、各拠点別データを記載した。