日産自動車は25日、06年度第１四半期の決算を発表した。営業利益は、04年度に四半期決算を開始してから、初の減益となった。主要市場で販売台数が減少したほか、原材料費の高騰が利益を圧迫した。
売上高は前年同期にくらべ3.1％増の2兆2104億円、営業利益は同25.7％減の1533億円、最終利益は同4.2％増の1102億だった。通期の業績予想は変えず、売上高は同6.9％増の10兆750億円、営業利益は同0.9％増の8800億円、最終利益は同0.9％増の5230億円に据え置いた。
同期の世界販売台数は前年同期にくらべ6％減の82万6000台だった。カルロス・ゴーン社長は「期初の予想通り、上半期は市場環境が厳しく、新型車の投入も1車種しかない。非常に挑戦しがいのある期になる。しかし下期は、新車攻勢に自信があり、一連の新車投入は、下期業績だけでなく、『日産バリューアップ』にも大きく貢献するだろう」とコメントした。
同社は、今年度後半に米国向けの新型『アルティマ』、同『セントラ』、同インフィニティ『G35』（日本名：日産『スカイライン』）を含む8車種の新型車をグローバルで投入する計画だ。
