ヤマハ発動機は1日、2006年6月中間決算を発表するとともに12月期通期の業績予想を大幅に上方修正した。年間配当も当初予想より5円多い35円(前期比7円増配)に修正した。
12月期は2輪車販売計画を当初の455万台から446万台に下方修正したものの、円安による増益効果が当初より拡大する。売上高は700億円修正の1兆5200億円(前期比11%増)、営業利益は80億円修正の1230億円(19%増加)としている。
純利益は110億円増額して760億円(19%増)の予想。各利益とも6期連続での最高更新となる。為替は1ドル=113円を前提にしている。また、07年を最終とする3カ年計画の売上高や営業利益を1年前倒しで達成することになる。
ガソリン価格の上昇により、2輪の最大の販売先であるインドネシアの総市場が落ち込んでおり、業績への影響が懸念された。だが同社の場合「比較的、価格が高めのモデルを販売しており、中間期までは勢いが持続した」(梶川隆社長)という。同国の年間売上高も当初予想より上方修正している。