ブリヂストンの2006年6月中間期の連結決算は、売上高が前年同期比13.4%増の1兆4248億円と増収となったものの、営業利益は同8.7%減の841億円と減益だった。
タイヤ部門は、日本では国内市場向けタイヤ販売本数は、前年を上回り、順調に推移した。輸出用は乗用車・小型バン用が前年並みだったが、トラック・バス用の販売本数は前年を上回った。海外では、北米は乗用車・小型バン用の販売本数はマイナスだったが、トラック・バス用の新車用・市販用ともに前年を上回った。
欧州では乗用車・小型バン用の販売本数は、新車用、市販用ともに前年を上回り、トラック・バス用も好調に推移した。その他地域でも積極的な拡販策が奏功し、順調に伸びた。
この結果、タイヤ部門の売上高は同13%増の1兆1307億円だった。多角化部門は自動車関連部品や米国の建材事業などが業績を伸ばし、同13%増の3082億円だった。
収益面では多角部門は増益だったが主力のタイヤ部門が原材料価格の高騰で同16%減の579億円にとどまった。このため、全体の営業利益も大幅減益だった。
経常利益は同20.1%減の708億円で、当期純利益は同67.7%減の328億円と半減した。