部下に交通違反の身代わり出頭を命じる

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埼玉県警は8月28日、部下に対して交通違反の身代わり出頭を行うように命じていたとして、37歳の会社役員の男を有印私文書偽造や犯人隠避教唆などの容疑で逮捕した。身代わりになった男が処分内容に憤慨したことで発覚している。

埼玉県警・吉川署によると、この男は今年4月29日未明、埼玉県三郷市内でクルマを運転中、道路交通法違反(無免許運転、酒気帯び)容疑での摘発を受けた。だが、男は「免許は家に置きっぱなしだ」などと主張。警察官を伴って同市内の住居を訪れ、部下である37歳の男の名を名乗り、違反キップにサインをしていた。

この後、男は身代わりにされた男に対して事情を説明。「たいした違反ではないからよろしく」などと、越谷簡裁での略式裁判にも身代わり出頭するように命じた。男はこれに従って出頭したが、後日の聴聞で「処分は免許取り消しだ」と告げられ、「そんなに重い処分なのか? 俺は運転していない」と憤慨。これによって身代わりが発覚した。

警察では身代わりを命じた男を有印私文書偽造や犯人隠避教唆容疑で。実際に身代わり出頭した男を犯人隠避容疑で逮捕した。身代わりを交通違反の摘発時に見抜けなかったことに対し、警察では「年金の領収書などを見せられたことや、身代わりとなった男の生年月日をすらすらと供述することで信用してしまった」と話している。

《石田真一》

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