ひき逃げ容疑をあっさり自供、実は身代わり

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兵庫県警は2日、軽傷ひき逃げ事故を起こした友人の身代わりになったとして18歳の少年を犯人隠避容疑で逮捕するとともに、実際に事故を起こしていた17歳の少年を業務上過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

警察は当初、18歳少年の供述に基づき、この少年をひき逃げ事故の容疑者として逮捕しており、結果として誤認逮捕になってしまった。

兵庫県警・尼崎南署によると、問題の事故は8月31日午前2時40分ごろ発生した。尼崎市神田中通付近の阪神尼崎駅北バスターミナル内で、乗用車とバイクが接触。バイクを運転していた18歳の男性が足を打撲する軽傷を負った。

クルマはそのまま逃走したため、警察では軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始。現場近くを巡回していた同署員が衝突痕のあるクルマを発見。運転していた18歳の少年が「自分が事故を起こした」と供述したため、業務上過失傷害や道交法違反容疑で逮捕した。

ところが事故翌日の1日になり、この少年の家族から「実際には友人が運転中に事故を起こしたようだ」と警察に通報があり、少年を追及したところ「17歳の少年が運転していた。自分は事故を知らず、カギを渡された」と供述した。警察では17歳の少年に任意出頭を求めて事情を聞いたが、「無免許運転の発覚を恐れて逃げた」と容疑を認めたため、この少年を改めて逮捕。身代わりとなった少年も犯人隠避で逮捕している。

結果的に誤認逮捕が生じていたが、これについて同署は「18歳少年がすぐに容認したために疑いも持たずに信じてしまった。今後は確認作業を徹底するなどの再発防止に努めたい」とコメントしている。

《石田真一》

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