気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2006年9月7日付
●紀子さまご出産 経済効果1500億円、第一生命経済研究所試算(読売・2面)
●日産・GM「提携利益拡大できる」ゴーン社長、効果は未知数(読売・8面)
●フォード、ボーイングからCEO ムラリー氏 フォード氏退任で(読売・8面)
●燃料高騰分運賃に上乗せ、トラック業界も導入、原油高受け(朝日・3面)
●8月の新車販売、ヴィッツ首位、2カ月連続(朝日・13面)
●トヨタ正念場、生産、年60万台増、品質管理に危機感、現場に重荷、労基署勧告、リコール(産経・12面)
●日産新SUV欧州で発売へ(産経・12面)
●ガソリン144円台、最高値を更新(産経・12面)
●M・シューマッハー引退か、独紙報道、F1イタリアGPで表明へ(東京・19面)
●プレステ3 欧州発売再延期、ソニー製部品不足で3月に(日経・3面)
●自動車各社、欧州輸出、中印を拠点に、スズキやホンダ、小型車の生産拡大(日経・1面)
ひとくちコメント
皇室に秋篠宮さま以来、41年ぶりに男子が誕生し、日本列島が祝賀ムードであふれている。きのうの夕刊の速報に引き続き、きょうの朝刊各紙にも「紀子さま男児出産」関連の特集記事が大きく取り上げられている。
中でも、第一生命経済研究所では「経済効果は1500億円に上る」と試算結果を発表し、「消費拡大高まる期待、百貨店など祝賀ムード盛り上げ」(毎日)と報じている。ただ、きのうの株式相場は前日終値に比べ100円以上も下げて、期待されたようなご祝儀相場とはならなかった。
また、自販連が発表した8月の新車販売台数も14カ月連続で前年割れとなり「上位車種も販売台数が減少する傾向が続いている」(日経)。こうした中で、産経は「トヨタ正念場、生産、年60万台増、品質管理に危機感」という見出しで、「社内でいま、このまま生産台数を伸ばしていいのかという議論が起きている」と報じている。自動車業界の足元をみれば、祝賀ムードとは対照的な動きになっている。