日産自動車は東京・有明で開催されている「国際物流総合展2006」(9月12日−15日)に燃料電池フォークリフトを参考出品し、多くの来場者の前でデモ運転を行った。
デモンストレーション用の煙が出るなか動き出した燃料電池フォークリフトは、4輪タイプバッテリー式フォークリフト『アグレスBX』をベース車にゼネラル・ハイドロゲン社(カナダ)の燃料電池システムを採用したもの。燃料電池ユニットは圧縮水素を燃料とし、バッテリーフォークリフトの鉛蓄電池と同一の寸法、形状、重量、電圧にして、車両使用に最適なシステムにした。
しかし、その発売となると、まだまだ時間がかかるそうで当分無理とのことだ。その最大の要因はインフラ整備の遅れだ。特にフォークリフトの場合、倉庫などで使うことが多く、「お客様のところに水素の供給施設を設置しなければならない。しかも、その施設を管理する人も必要になってくる」(日産の説明員)そうだ。
地球の温暖化が問題になっているなか、次世代のクリーンなフォークリフトとして注目されているだけに、日産関係者としてはインフラ整備を進めてもらって、早く発売にこぎ着けたいという思いである。