三菱商事は、保有するいすゞ自動車の第1種優先株式の全株式を普通株に転換すると発表した。転換で、三菱商事はいすゞの筆頭株主となる。
三菱商事は、いすゞが経営不振で減・増資した際、いすゞの優先株式1175万株を引き受けた。いすゞと三菱商事は、タイで収益事業となっているピックアップトラック事業で協力している。いすゞの経営は安定化しているのに加え、今後も海外の自動車事業で協力関係を継続するため、出資比率を引き上げる。
三菱商事は、GM(ゼネラルモーターズ)といすゞの資本提携の解消に伴って、いすゞの普通株を買収、現在の出資比率は3.7%。
第1種優先株式は10月から普通株に転換できるため、三菱商事は保有する優先株全てを普通株に転換する予定で、いすゞ株式2億1649万株を保有、出資比率は12.8%となって筆頭株主となる予定だ。
現在の筆頭株主は伊藤忠商事だが、伊藤忠商事が優先株式を全て普通株に転換しても、三菱商事が筆頭株主だ。