首都高速道路最後の延伸となる中央環状品川線の着工が目前に迫った。
東京都はその日程について「工事は議会の承認を得て、正式契約という手続きを経た後に着工という手順になる。詳細な日程は未定」(建設局道路建設部街路課)と話しているが、都議会は10月第1週には閉会する。契約は承認から5日以内に実行されるため着工は間近に迫っていることになる。すでに着工工事は大本組(本社=千代田区永田町)が落札している。
中央環状線の南側部分を形成する品川線は、高速湾岸線から分岐したのち、目黒川及び環状第6号線(山手通り)の地下をトンネルで北上する。中央環状新宿線と高速3号渋谷線に接続する延長9.4kmの路線だ。品川区八潮3丁目を起点に目黒区青葉台4丁目まで続く。環境に配慮し、ほぼ全線がトンネル構造だ。
品川線が完成すると、環状線のネットワークが開通する。これにより都心の通過車両を分散させることが可能で、混雑の解消が期待されている。東京都と首都高速道路株式会社が共同で全区間の事業を進め、2013年度の完成を目指す。