【インプレ'06】下野康史 トヨタ『エスティマ』 憎らしいほどよくできている

試乗記 国産車
【インプレ'06】下野康史  トヨタ『エスティマ』 憎らしいほどよくできている
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乗ったのは、いちばん高い4WDの“アエラスGパッケージ”。本体価格380万円超。フルオプションの広報車だと490万円に迫る。高いだけあって、悠揚迫らぬ高級ミニバンだが、さりげなく高いスポーツ性能もあわせもつのが印象的だ。

280psの3.5リッターV6は、車重1.9トンに対してもパワフル。滑らかさや静粛性も『エルグランド』の3.5リッターV6を凌ぐ。

足まわりは、街なかだとひたすら乗り心地のよさが際立つが、山道を飛ばしても、大型ミニバンの大味さなし。お節介を焼きすぎるスピン制御のVSCがときに恨めしいほど。

定員の8人は無理だが、大人6人がまったく我慢することなく長時間乗っていられる室内。電動格納式サードシートのモーターが無音であることにびっくり。約400kmのツーリングでリッター7.5kmと、燃費もワルくなかった。

正常進化で3代続くトヨタ車の、憎らしいほどの熟成度を見る思い。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★☆

下野康史| モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集部を経て、モータージャーナリストに転身。現在はクルマ雑誌を始め、週刊誌のコラムなど幅広く執筆活動を行っている。親しみやすい文体のなかに見える、鋭い着眼点や独特の語り口にファンは多い。

《下野康史》

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