【アウディ TTクーペ 新型発表】デザインフェチから日常へ
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初代TTの初期スケッチを見ると、幾何学的な形を組み合わせた、実はリアクォーターウィンドウがない、コンパクトなキャビンのデザインだった。おそらく2シータークーペを考えていたのだろう。しかし生産型ではご存知のように、サイドリアウィンドウも付き、手荷物しか置けないものの2+2のクーペとして発売された。
新型では大きくなった外寸を活かし伸び伸びとしたデザインで、ショルダー面を張り出し力強さを出し、凹面も設け3次元的で彫刻的な造形とした。と同時にリアシートスペースも広がり、短時間であれば、大人も何とか座れるスペースを確保した。
初代TTのニッチ的な、一部のデザインフェチのためのクーペから、新型はより多くの人が日常的に乗れるプレミアムなクーペに成長したと言えるだろう。
《松本明彦》