サンデンは、自動車用エアコンのリコールにかかる費用を特別損失に計上するとともに、有価証券の売却や部品の販売が予想以上に推移しているため、2006年9月中間期の連結決算業績見通しを上方修正した。
同社が製造する自動車用エアコン部品のクラッチのプーリーに不具合があり、自動車メーカーがリコールを届け出た。同社では、不具合製品の部品代、交換の作業費用を見積もった結果、12億5000万円を市場対策費用として特別損失を計上する。損失を穴埋めするため、有価証券の売却などで12億4000万円を特別利益として計上する。
一方、自動車生産の増加で業績は順調で、中間期の連結売上高を前回予想よりも20億円増の1170億円、経常利益が5億円増の15億円にそれぞれ上方修正した。中間期純利益5億円は据え置いた。