環境省は13日、平成17年度(2005年度)の『大気汚染状況』を発表した。全国に2066(一般測定局1619、自動車排出ガス測定局447)ある大気測定装置の常時監視結果を分析し、物質ごとの環境基準をクリアした測定局の比率(%)で示したもの。
二酸化窒素(NO2)は一般局99.9%、自動車排ガス測定局91.3%と緩やかな改善。ディーゼル車などから多く排出される浮遊粒子状物質(SPM)は一般局96.4%、自排局93.7%と、前年度に比べてやや悪化した。
環境基準の達成度合いがもっとも低いのは、光化学スモッグの原因となる光化学オキシダント(Ox)で、基準達成率は一般局でわずか0.3%、自排局に至っては0%だった。
環境省は塗料や接着剤などから発生する揮発性有機化合物(VOC)の規制などでOx排出の減少を目指している。
また、二酸化硫黄(SO2)と一酸化炭素(CO)については、ほぼすべての測定局で環境基準を達成している。