トヨタ『カローラ』がフルモデルチェンジを迎えるたびに、「これがカローラなのか」と思うほど、質感をアップさせている印象を抱くが、新型(10日発表・発売)もまた、歴代を上回る質感の向上を果たしている。
カローラのチーフエンジニアを務めた藤田博也さんは「新型カローラのインパネは左右に大きく広がるようなラウンド形状を強め、広がり感を追求しています。さらにセンタークラスターはS字の曲線を採用して躍動感あるデザインとしました」
「このデザインは前方の見切りもよくなり、運転もラクになっているはずです。また、テレスコピックステアリングを装備したので、どのような体型の人でも適正なドライビングポジションがとれるようになりました」
「パネル類の隙間や手が触れる部分の蝕感にもこだわって仕上げていますので、価格以上の満足感が得られるインテリアになっていると思います」という。
新型カローラの運転席に座ってみると、インパネの広々した印象が強まった気がする。室内のパッケージ自体は大きな変化はないのだが、ヒップポイントが低めに見直されているので、全高が10mm低くなっても狭さは感じなかった。
さらにインパネの段差やパネルの合わせ面の隙間も、精度感が高まり質感も向上している。センターコンソールも全車がゲート式シフトを採用しているので、シフトまわりの見栄えもよくなった。
クラスを超えた質感の高いインテリアも、新型カローラの見どころのひとつだ。