【光岡 オロチ 発表】露悪的デザイン.

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【光岡 オロチ 発表】露悪的デザイン.
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光岡自動車の新“ファッションスーパーカー”『オロチ』(大蛇)のデザインアイデンティティは、その名が示す通り、古事記に登場する8つの頭、8つの尾を持つ蛇の怪物「八俣遠呂智(やまたのおろち)」。

エクステリア、とくにフロントマスクはモンスターめいており、ヘッドランプにはショーモデルと同様、クリアレンズカバーに毒蛇のような細長い縦型の瞳が入れられている。爬虫類をモチーフとすることは、一般的な自動車のデザイン文法からは完全に外れた手法。それだけにオロチのフロントマスクは、世界のどの量産車にも似ていない。

フロントマスクをはじめ、ボディの至るところでカーブラインや面がぶつかり合うオロチのデザインは間違いなく「露悪的」な部類に入る。多くのユーザーにとって、到底すんなり受け入れられるデザインではないが、光岡にとっては、そんなユーザーの反応こそ狙い通りというところだろう。

“普通にカッコイイ”というデザインでは、ブランドイメージも独特のデザインアイデンティティも持つ老舗のスーパーカーに並ぶことなど、到底かなわないからだ。

異形のスタイリングと1050万円という車両価格は、光岡にとって冒険そのもの。光岡進会長は「営利企業としては作るべきではないクルマだと思う」と語る。まさに何から何まで“確信犯”的なクルマ、それがオロチなのである。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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