【光岡 オロチ 発表】露悪的デザイン.

自動車 ニューモデル 新型車
【光岡 オロチ 発表】露悪的デザイン.
【光岡 オロチ 発表】露悪的デザイン. 全 5 枚 拡大写真

光岡自動車の新“ファッションスーパーカー”『オロチ』(大蛇)のデザインアイデンティティは、その名が示す通り、古事記に登場する8つの頭、8つの尾を持つ蛇の怪物「八俣遠呂智(やまたのおろち)」。

エクステリア、とくにフロントマスクはモンスターめいており、ヘッドランプにはショーモデルと同様、クリアレンズカバーに毒蛇のような細長い縦型の瞳が入れられている。爬虫類をモチーフとすることは、一般的な自動車のデザイン文法からは完全に外れた手法。それだけにオロチのフロントマスクは、世界のどの量産車にも似ていない。

フロントマスクをはじめ、ボディの至るところでカーブラインや面がぶつかり合うオロチのデザインは間違いなく「露悪的」な部類に入る。多くのユーザーにとって、到底すんなり受け入れられるデザインではないが、光岡にとっては、そんなユーザーの反応こそ狙い通りというところだろう。

“普通にカッコイイ”というデザインでは、ブランドイメージも独特のデザインアイデンティティも持つ老舗のスーパーカーに並ぶことなど、到底かなわないからだ。

異形のスタイリングと1050万円という車両価格は、光岡にとって冒険そのもの。光岡進会長は「営利企業としては作るべきではないクルマだと思う」と語る。まさに何から何まで“確信犯”的なクルマ、それがオロチなのである。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 大阪府警の白バイ、2025年度も「隼オイル」継続採用…過酷な環境でも安定した性能
  2. 「これは欲しくなる!」ランチア『イプシロン』のスポーツグレード登場に日本のファンも注目
  3. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. 【トヨタ クラウンエステート 新型試乗】走りそのものに違いを見出すのは難しいが…中村孝仁
  5. マセラティが新型車を世界初公開へ、「トライデント」ロゴ誕生100周年を祝う…グッドウッド2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る